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続いていた猛暑も天気予報通りに一段落した小雨模様の空の下、ガレージ前のカーポートで作業開始!
IC-7000のメインユニットはトランク内のバッテリー直上の救急箱トレーに設置することに決めてありましたが、セパレート化したフロントパネルを車室内のどこに取り付けるかで少しばかりの迷いが生じました。

 

オプションパーツで用意したフロントパネル設置用自在型マウンティングブラケット・MB-120を実際に手にとって眺めると、頑丈で取り付け角などの自由度も高そうな大変FBなつくりなのですが、この小型乗用車の運転席ダッシュボード周辺に限ってはどうやら使いにくそうな雰囲気です。 どこを眺め回しても取り付けたくなるような場所は狭い上に立体的なカーブを描く穏やかな曲線部分ばかり、立体的なクリアランスを確保しながら予想外に面積が必要そうな土台部分を安定して貼りつけるのに充分な平面がなかなか見あたりません。残念ながら今回はMB-120の使用を見送り、『この車種ために作られたのでは・・・?』と思えるようなダッシュボード上のフラット面積が広いクロカン4駆に搭載してあるIC-706MKIIGのセパレート化に転用することにしました。

このIC-706MKIIG、過酷なオーストラリアの自然環境の中、オゾンホールを突き抜けてくる強烈な直射日光をモロに浴びるダッシュボード上に日除けもナシで本体丸ごと万年置き去り。以前は頻繁に大物釣りに通っていた海岸野晒し駐車で潮風を喰らい、オフロード走行の振動にも堪え・・・そんな乱暴な使い方をされてさえ故障一つせずに現在まで現役で頑張ってくれているのですからARAが手に入れた個体に限っては『大したつわもの』です。そろそろセパレート化して、せめて本体ぐらいは直射日光を浴びずに風通しの良さそうな場所に移設していたわってあげたいところです。

三十数年前、当時のデンソーがトヨタ車純正オプションとして販売していたインダッシュ埋め込み型のセパレート式2mFM/10Wトランシーバを想い出しました。適合車種が多そうな汎用後付けタイプのカーナビやカーコンポなどと同様、本体まるごと/もしくはセパレートヘッド部分がDIN規格(1DINや2DIN)準拠もしくはオプションアダプター付き、本格的なカーコンポやカーナビ付きとまでは欲張らなくても、せめてAM/FMラジオ/ステレオアンプつきカートランシーバとかがアマチュア向け車載無線機市場であんまり一般的でなさそうなのが少しばかり寂しいですね。

カード/USBメモリーからのMP3読み込み再生、 iPod他の新世代ポータブル音楽プレーヤーへの接続インターフェイス(USBポートやAuxインプットなど)さえ付いていれば、CDプレーヤーなどの回転・出し入れメカ部分などは必要なさそうなご時世の到来ですから、構造的にも面倒な課題が減少したかのようにも思えます。

フロントパネルをあっちこっちに置きながら考えた取り付け場所候補、最終的には大した変哲もない以下の二箇所になりました。

  1. ダッシュボードの右端(エアコン噴出し口の上、タコメーターとドアの間)
    運転中の前方視界右端にコントロールパネル全体がおさまるし、運転席側リアビューミラーのチラ見以下の動作で小さなボタンスイッチや回転ノブをダイレクト視認できるので操作が楽で安全かも。
    ハンドルから右手を離さずにパネル面左側のボタン操作、窓枠に右腕を乗せた状態でダイアル操作やバンドチェンジなどが快適になりそう。

  2. センターコンソールのシフトレバー前(灰皿の上)
    シフトレバーに手をかけたままダイアル操作が可能。ただし、よほど慣れていない限りは、運転中にフロントパネルの多機能ソフトスイッチを操作したり表示を確認するのにいちいち視線をコンソール最下部に移動しなければならないので、きめ細かな操作が必要になる本格的オールバンド/モード機のコントロールパネル設置場所としては面白くないですねぇ・・・リモコンマイク付き・V/U/SHFのFM専用機でしたら、この取り付け場所は『パーフェクト!』に近いのではないかと思われます。

    カーナビ表示用の液晶は、iPodや大容量外部メモリーと接続できるUSBインターフェイス付きのカーコンポ、普段使っている携帯電話をあらかじめ登録しておけば、カバンやポケットに入れたままBlueToothを介して自動接続、ハンドルについている電話マークのボタンを押すだけでハンズフリー会話がスタートできる携帯電話対応機能など、さまざまなデバイスの表示画面にも共有されているので、無線機表示画面に独占使用する気持にもなれません。
本音は(1)が第一志望だったのですが、ダッシュボード右端のこのあたりはちょっとビミョーな立体曲線で構成されています。

なんとかこの部分に見苦しくなく安定して取り付けられるようにと、ダッシュボードと同系色のスプレー塗料まで用意してコルクのブロックや固めの発泡スチロールを使ってスペーサーを削りだそうと、あの手・この手で頑張ってはみたのです。樹脂粘土細工や薄手の鉄板やアルミ板をダッシュボードにあわせて曲面加工したオリジナル基台の制作にも、一応はチャレンジしました。

結果、造型工作のセンスがまったくなかった自分自身を再確認しただけであっさりと挫折、これは『将来の課題』として棚上げ、とりあえず(2)のセンターコンソールに取り付けることに決定。

ここには、車の前後の障害物を検地するセンサーやアラームシステムのON/OFFスイッチなどがあるのですが、別にこの場所にある必要性もなさそうなので、他に移動することに・・・

(2009年12月)  
もしも興味をお持ちでしたら以下のURLをクリック、Icom本社のウエブサイトで閲覧/ダウンロードしてください。
http://www.icom.co.jp/products/amateur/products/basestation/ic-7000/index.html
 
まだ涼しそうな早朝を狙っていよいよIC-7000の取り付け工事開始直前、パーツや工具を点検したりでワクワクする瞬間ですねぇ・・・
IC-7000と各オプションパーツは、Icomオーストラリアがオーストラリア国内市場向けに正規輸入した製品を購入。
この位置にはかなりの不満が残るもののフロントパネルの取り付けと配線が完了、オプションにAC+DC12V充電式ワイヤレスリモコンマイクがあればなぁ!
思った通りこの取り付け位置では満足できず4月のイースター連休にマウンティングブラケットを自作、ダッシュボード右端に移動しました(マウスオーバー)
 
トランク内のメインユニットも、猛暑季節にフルパワー運用した時の発熱が少し心配なのですが計画通りにいい感じで取り付けることができました。
モービル大好きハムとしては、大電流DC配線が最短で済む100Wメインユニット直下に設置されている72Ahのバッテリーが嬉しいレイアウトです。
 
・・・と、いう
ワケで久々のHFモービル局セッティングもなんとか無事に完了した次第ですが、HF用なのに長いホイップアンテナはイヤだとか、小型・軽量で14MHzを含むマルチバンドがいいとかの理屈に合いそうもない『わかっちゃいるけど・ワガママ三昧』の心境がたたっていて『これだ!』という決定版HF用アンテナをなかなか決められないのがもどかしいです。

トップヘビーでカッコ悪いけれどベースロード型よりも輻射効率はよさそう、一応はアンテナ/コイル交換やタップ切り替えをせずにHFマルチバンド可、エレメントを倒したり取り外したりせずにホームシャックのカーポート屋根下にギリギリセーフで滑り込める手軽さにほだされて、とりあえず手持ちのHV-7(サイクル23では大活躍してくれた記憶があります/現時点では製造・販売終了モデルらしい・・・)を取り付けてみましたが果たして期待した通りに交信できるのでしょうか?
 
セダンタイプでも後席シートを倒してトランクルームと車室内が直結できる車種は、トランク内に無線機本体が設置されている環境でのトランクリッドマウントモービルアンテナ調整が手軽にできてFBです。過去には、トランクリッドをきちんと閉じた状態で調整したいがために、一人が懐中電灯を持ってロック状態のトランクルームに潜り込んで声をかけ合いながら二人がかりでホイップアンテナの調整をした『息詰まる想い出』もあります。

小雨模様で薄暗くなってきた18時過ぎ、クリスマス祝日の連休ですべての店舗が休業、ガラガラに空いている近所のショッピングセンターの広い駐車場占有状態で誰はばかることなく各バンドのSWR微調整などを完了・・・

さっそくテスト送受信してみたのですが、HFハイバンドは業務局以外アマチュアとおぼしき信号は何も入感しません。昔懐かしいクラニシの終端型パワーメーターを接続してみると送信パワーもエンジンON状態のフルキャリアで100W以上出ている様子、セッティングそのものは成功したように思えます。

新世代ディーゼルエンジン特有の電子制御(燃料噴射)システム系からと思われるパルス性ノイズをうっすらと感じるのが贅沢な期待はずれとは言っても、ガソリンを燃料とする小型乗用車では頭痛のタネだった自車が発するイグニッションノイズが消えたので思わずニンマリ。
大手スーパーチェーンや外食産業でさえ今日だけはほとんどが休業しているクリスマスデー祝日ですから、お国柄でローカルハムの皆さんも家族サービスに忙しいのでしょうか・・・2mと70cm/FMも、この時間帯は七面鳥の丸焼きでも食べてるのかお空の無人島状態。レピーターにアクセスしてみれば、むなしい自動送信IDがS9+で受信できますから2m/70cmの送受信も問題がない様子です。
おなかもすいたし、ここでぐずぐずしていると職務質問かなんかされちゃいそうな雰囲気を感じて早々に引き上げることにしました。
(2009年12月)  
 
 
 
 
ここ数年、アマチュア無線関連作業とはあんまり縁のない日々が続いていたのですが、あれこれ試行錯誤を楽しみながらの作業はとてもFBなリフレッシュになることを再確認できた次第です。テスターや100Wの半田ごてや電気ドリルを使用するのもずいぶん久しぶり、散らかり放題のガレージの隅から古い8D2Vの切れっぱしを見つけ出して、網線部分を引っこ抜いてHF用アンテナ基台片側の固定ネジと共締めアース、さらに延長してトランクリッドのボンディングも済ませました。

テスターであちこちの導通確認はしてみたのですが、『最近の車の金属部分は、溶接よりも接着剤使用が多いんだぞ・・・』とかいう、真偽がよく判らないウワサ話を聞いて『果たしてボンディングとかの効果は以前ほどあるのだろうか?!』、一抹の不安が心の片隅をよぎります。

旧世代アマチュア的な経験に頼りすぎた思い込みや勘、『昔取った杵柄』系の自信、それに加えた手抜きワザ・・・必要以上にこれらに頼り過ぎないようにあれこれ注意しながら作業したのですが、『あわわぁ・・・自分としたことが!』的なポカミス系失敗も何回かありました。

例えば、狭いところの配線をするのにコネクターを先に取り付けちゃって穴を通せなくなったり、 老眼でよく見えない薄暗がりなのに眼鏡をかけずに手探り状態で作業して小さなビスを手が届かない隙間に落としてしまったり、一番情けなかったのはカーコンポのAUXインプットに接続したはずのIC-7000の音が出ない・・・カーコンポ本体の音量設定とは別動作する、ハンドルについている音量調整コントロールを初起動時にどのような音量で鳴り響くのか不安になって目一杯マイナス(ゼロ)にしてあったのを忘れてしまっていたのが原因!

テスターで測ればきちんとアース導通があり、DC12Vと表示される金属ボテー部分にねじ込んである(・・・ように見える)太目のバッテリー固定用ボルトにメインユニット電源のマイナスラインを共締め、なのにIC-7000が送信時に不安定動作。リグの初期不良を疑ったのですが結論は何かの事情で微小電流しか流れない・・・。たぶん、ねじ込んである金属板やその裏側のナットとかが溶接ではなくて強力接着剤かなんかでボデーに貼り付けてあったり、オス/メスのネジ山とかにも最新の防錆処理とかが施されているのかも?・・・と、勝手に想像して納得しました。

現役企業人として大活躍されているのにご家族も大切にされつつアマチュア無線はもちろんのこと、他の活動にも存分に励んでおられる同世代や若手ハムの皆さん、悠々自適で国内・海外各地への旅行やアマチュア無線趣味三昧の日々を過ごしておられる先輩諸氏をうらやましく横目で眺めながら、顧客巡回やPC端末に向かって仕事に明け暮れるだけで終わる日常の連続でした。

今回、久々に配線したり無線機をいじったりしているうちに、郷愁にも似たアマチュア無線趣味への意欲が蘇ってきたように感じました。アウトドア趣味からもすっかり遠のいて、ほとんど放置気味だった4駆で以前のように海へ山への移動運用も再開してみたくなりました。 次のプロジェクトは、4駆モービルシャックのリフレッシュ!

アマチュア制度改革が遅々として一向に新環境に適合しなかろうが、技術が時代遅れだから若い世代の皆さんには魅力薄などと言われようが、お手軽個人通信&SNS系ゲームアプリが出揃ったかのような携帯電話やインターネット界が驚異的な進化を遂げていようが、お空のアマチュア無線愛好家たちが激減していようが『そんなの関係ない!』。電離層の彼方に見知らぬ同好の士との国境を越えた新しい出会いがあり、昔ながらの無線仲間たちがお空の世界に存在していて、ARA自身にとって無線趣味が正方向のリフレッシュにつながればなんの問題も不満もないじゃないか・・・と、前向きに考えようと思います。
★前回(12年前)の寅年にボンヤリと考えていたこと   

(2010年1月)
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